ワークショップの内容
最初の基礎講座は「アートマネジメントにおけるワークショップの位置づけ」というタイトルで、講師に劇団衛星の蓮行さんをお招き致しました。この事業では過去にもワークショップや講演の講師としておいでいただいたことがありますが、演劇の手法を使ったコミュニケーションワークショップの第一人者でいらっしゃいます。
一方的に講師のお話をお伺いするのではなく、受講者自らが身体を動かしたり、周囲の人々と意見を交わし合いながら、進められました。会場の椅子、机の配置を変えたり、ゲームを使ったグルーピングをしながら、その意図や効果も説明していただき、受講者はファシリテーションのコツも学ぶことが出来たと思います。学んだ内容についてグループで話し合い、ホワイトボードを活用して意見を集約する方法を取ったので「集合知」を形成する過程も経験できました。
お話の中では「主権の発動と合意形成」「民主主義」「人権の尊重」という言葉が自然と語られました。文化・芸術にたずさわる者として、日々の活動を通じて社会に何をもたらしたいかという、講師のこだわりもお伺いすることができました。
受講者の皆様には、今回の受講で学んだことを、これからの始まるワークショップシリーズを受講する際に心に留めていただけたらと思います。