お知らせ

2月2日 「夏目漱石とクラシック音楽」記念講演を開催しました

2019年2月7日

2月2日(土) 平成30年度 大学における文化芸術推進事業「アートマネジメント人材育成のためのワークショップ100 〜地域リソースの発掘・連環・創造のために〜」の3年間の総括として、音楽学者であり音楽プロデューサーの瀧井敬子先生を講師としてお招きして、「夏目漱石とクラシック音楽」と題して、記念講演をおこないました(第二部は、白井嘉尚 静岡大学教授による「フリージグソーパズル・ワークショップ」を開催、於:仰徳記念館=掛川市)。
 会は冒頭に、本事業の責任者である白井嘉尚教授より、3年間の取り組みと気づき、将来展望を含めた挨拶がありました。

 続いて、瀧井敬子先生の講演会です。多くの方の中では、漱石と言えば、文学の人(文豪)という印象ではないでしょうか。アートに詳しい方なら、漱石の文学作品には、多くの美術関係の記述があることもご存知でしょう。しかし、漱石にはもう一つの側面がある、と発言されているのが瀧井先生です。その瀧井先生の実証性を重んじる研究は更にそこに「音楽の漱石」という顔を加えていきました。ややかたい言葉で言えば、「明治期における文豪の西洋音楽の受容」ということになります。その研究は、漱石自身の日記や手紙、メモ書き、当時の新聞等を日本語のみならず、他言語の資料(史料)にもあたるという、気の遠くなるような緻密な作業によって実証されていきます。

瀧井先がこの日に話された、主にアートマネージャーに向かって話されたポイントは、要約すれば次の6つになります。
1, テーマの独創性を重視する
2, 記念年を生かす
3, 漱石のハイカラの美意識を尊重
4, コンサートに演劇的要素を入れて、薬味をきかす
5, 現代日本の問題を企画に盛り込む。「地方創生」
6, 美術作品としてのポスター作成の試み(ゲストアーティスト・柳澤紀子氏)

一つひとつの項目について解説をしている紙幅はありませんが、瀧井先生プロデュースで行われた夏目漱石生誕150周年記念「漱石が上野で聴いた『ハイカラの音楽会』」(2017.10.15,東京文化会館大ホール,2300人収容)をいっぱいにしたコンサート、並びに「レクチャーコンサート 漱石の体験した洋楽 〜室内楽と喜歌劇『ボッカチオ』」(2017.10.28,東京文化会館小ホール)の映像を拝見しながら、そのマネジメント手法におけるポイントを詳しく解説頂きました。

ちなみに、この日の運営は、司会進行からもてなし、会場の運営にあたってくれたのは、本ワークショップ100の受講者の皆さんでした。
全体進行役の村上佳奈さん、受付業務の青木三枝さん、もてなしの本間美智子さん、受け入れの伊東顕さん、加藤麻紀さん、高橋晃一朗さん、飯塚泰さん、そうして、会場で臨機応援に動いてくださった受講者の皆さん、ありがとうございました。この場をもって篤く御礼申し上げます。そうして、全受講者の皆さん、3年間の長きにわたって同走してくださってありがとうございました。