お知らせ

12月17日「受講者企画 演劇×建築」のワークショップを開催しました

2019年1月7日

12月17日 演出家・飴屋法水氏(アシスタント:くるみ氏、西島亜紀氏、本間義章氏)を講師に、受講者企画(企画・運営:本間美智子氏)の「演劇×建築」のワークショップを実施した。

ワークショップは、早朝JR静岡駅近くに横付けされたマイクロバスの中から始まった。目的地は、駅から約1時間半の地にある静岡市葵区崩野・八草地区。
バスのなかで、飴屋氏は、ワークショップ受講者15人一人ひとりにインタビューするように丁寧にそのキャラクターの性格付けをおこなった。これは本日実施される演劇×建築の配役決めのようにもみえる。

拠点となる目的に着き、まずは崩野の集落を探索、その後、既に廃村となっている八草地区に移動、ワークショップの舞台となる村落を見て回った。
その後、一軒の廃屋を前にして、飴屋氏からワークショップのミッションが与えられた。

「もしも、この村落にかつて自分が住んでいたら、それはどんな家か。(名前は)何家なのか。それは何人家族なのか。その家の絵・設計図を、この廃屋とその周辺で拾った家の材料等に描き、その家がかつて建っていた場所に設置する」

その後、受講者らは、自ら想像を巡らした「家」を描き、村落のそれぞれの場所に置いていき、その場でプレゼンテーション、飴屋氏がそれにコメントを付けていった。想像と創造、そうして現実という場の力とが重なり、いつの間にか八草の廃村が演劇の舞台となっているのを感じた。

日没前に一行は、ある沢に移動、そこで自ら描いた「家」に火をつけ燃やした。
講師の飴屋氏も燃えてしまった。果たして、飴屋氏はこの日、この時間帯に本当に実在したのであろうか。

すべての「儀式」という舞台が終わったとき、日はどっぷりと暮れていた。そこでの行為は記憶となって、八草の歴史と重なった。

追伸:
後に飴屋氏は、受講者が描いた設計図を村落の「その場」に残してくるという仕方もあった。そこでその絵は朽ちていき、八草の歴史と重なっていくと語っていたのが印象に残った。