お知らせ

12月10日 美術ⅩⅥ ~木育(もくいく)ワークショップ「MOTTAINAI工房&木育カフェ」~を開催しました

2018年12月27日

12月10日(月)に、岐阜県立森林文化アカデミー教授で木育実践研究者・彫刻家の松井勅尚さんと、木育インストラクターでNPOmusubi代表の吉田理恵さんをファシリテーターにお迎えし、木育ワークショップを開催しました。「木育」とは、2004年に環境教育の1つとして、北海道庁が作った概念とのこと。松井さんは、「木と人の命を大切にする心を育むため」と捉えているそうです。内容は、午前中がレクチャー、そして午後は「MOTTAINAI工房体験」と「木育カフェ」の三部構成です。
レクチャー:10:20〜12:05
導入は松井さんより、現状のご自身の様々な活動の基盤となるキーワード、「ダイバーシティ(多様性)」、「CSV:Creating Shared Value(共通価値の創造):マイケル・ポーター」、「ライフシフト(人生百年時代の生き残り戦略)」の説明があり、関連する自作の紹介がありました。次いで、「木育」の目的や活動の広がりについて解説。またそれを推進する上で共感し、多様性の1つとして取り入れたイタリアのレッジョ・エミリアの実践について、詳しく紹介してくださいました。その根幹が平和教育であること。もの・人・こと(人の行動)に対して心配りをする「ケア」という概念の素晴らしさ。影響を受けた創造的リサイクルセンター「Remida」等々についてです。
最後に午後の流れを紹介し、レクチャーを終えました。
MOTTAINAI工房:12:55〜14:20
最初は、「ケア」の実践。言葉を交わさないという条件で、まず机の上、次に机(周辺)のケアを試行。グループごと、どんなケアをしたのか話し合い、そして松井さんがコメント。「美しさは十人十色。しかし、美しくしようとしているその願いが一番大事」との言葉が印象的でした。
その間、吉田さんによって、広い作業台の上に身の回りにある様々なもの、枯れ葉、木の実、小石、割り箸、ストロー、輪ゴム、ひも、ペットボトルのキャップ等々、普段は見過ごされがちなものが丁寧に並べられていきました。一つ一つの素材が際立つように、美しく見えるように配置されています。
次に、受講者は1人あたり5個までのモノを選択、A3の紙の上に組み合わせて置くワーク。作品は、モノとしてではなく写真に撮って残すというやり方で、次々と試行していきました。「色んなものが色んな形に見えてきて、世界が広がった」とは受講者が漏らした言葉です。その後、プロジェクターでスクリーンに投影し、交流の時間を持ちました。最後に、松井さんから、MOTTAINAI工房の活動を通し子どもたちに伝えたいこと、大切なことについて説明が加えられてこの活動を終えました。
木育カフェ:14:30〜15:55
吉田さんがファシリテーターとなり、自己紹介の後、木育カフェについて「木のものづくり+コミュニケーション」であるとの説明がありました。次いで、サクラとクリの木の枝を生かしアイスクリームスプーン作りをするワーク。予めスプーンの形に切り出された木片と、紙やすりが配布されました。そしてグループに分かれてここまでの活動について談笑しながら、使いやすい形に加工します。途中で2回ほど新たな話題が提示され、またグループのメンバーがシャッフルされることで、新たな交流が生まれました。50分間ほどの作業で、木片は使いやすそうなスプーンの姿に変容。仕上げは亜麻仁油をしみ込ませて完成。最後はティータイム。温かいお茶を飲みながら、受講者同士、またファシリテーターの松井さんや吉田さんと交流し片付けをして、木育のワークショップを終了しました。