お知らせ

6/25(月) 「曲目解説」が開催されました

2018年7月1日

講師は静岡大学地域創造学環アート&マネジメントコースの井原麗奈がつとめました。

コンサートに行くと配布されるプログラムに掲載されている「曲目解説」。開演前にしっかり読む人もいれば、上演中になんとなく流し読みする人、帰ってからじっくり読む人、全く読まない人、様々だと思います。

この解説、プロの有料公演では一般的には音楽評論家や出演者が書くことが多いですが、基本的には誰が書いても良いものです。それを普段クラシックにあまり馴染みのない人が書いたらどうなるでしょうか?私個人の興味もあり、「楽曲の魅力を言葉で伝える」という点にクローズアップしてワークショップ化してみました。

最初に2つの宿題を提示しました。①シューマンのピアノ四重奏曲を指定した録音で最低3回聴いて、好きな楽章を決め、そこから想起される印象をキーワードにして持ってくる(色、季節、天候、物事などに例えてみる)。②巷で配布されている曲目解説(16本)を読んで、作曲家、作曲背景、テンポ、曲の構成など書かれている内容によってペンで色分けしてくる。

いずれも負荷の多い宿題でしたが、皆さんしっかりと準備してワークショップに臨んでくれました。

まず②の宿題で読んだ曲目解説の感想をグループで議論しあい、最低限提示した方が良い情報はあるものの、基本的には自由であることを共有します。またこちらからは、一部に独自の解釈を盛り込んでも構わないけれど、押し付けがましくなく「それも一理あるな」程度の表現に留めることがコツだということも言添えました。

また岡田暁生先生の『音楽の聴き方』(中央公論新社、2009年)、「第二章 音楽を語る言葉を探す」の中から、音楽文化は語ることによってより深まることを紹介した上で、実際に解説を文章化するための準備をグループで行いました。好きな楽章ごとに集まり、受講者同士でキーワードを出し合います。それをグルーピングしながら、曲のイメージについて語り合ってもらいました。最後に文章化することは各自の持ち帰り課題としました。次週までにどのような解説文が仕上がってくるのか、楽しみです。