お知らせ

8月21日「文学Ⅲ」ワークショップを開催しました。

2017年8月23日

詩人で詩業家の上田假奈代さんをお招きし、アート系(文学)のワークショップ「ことばの遊び・遊びのことば〜合作俳句」を開催しました。

合作俳句は上田さんが編み出した一つの句(5・7・5)を3人で創作するという手法です。まず、全体で共通のテーマを決め、そのテーマに沿って最初の5音を考え、紙に書きます。その紙を他の人と交換し、最初の人の書いた5音に続けて、次の人が7音を書きます(その時、テーマは忘れて飛躍を心がけて言葉を綴ります)。再び紙を交換し、3人目の人が最後の5音を書きます。各々の発表の際には、互いに褒め合います。豊かな褒める言葉を持つこともまた、このワークショップの目的でもあります。

今回のテーマは「図書館」「帽子」「祭り」でした。出来上がった俳句作品は透明のビニール傘、紙袋、襦袢の布にマジックペン、クレヨン、墨滴などで書き、付属図書館のギャラリーに展示しました。作品を書き込んだ素材の質感、文字の色・大きさなどによっても受け手に与える印象はずいぶん異なることでしょう。9/8まで展示しています。一般の方もお入りいただけますので、より多くの皆さんにご覧いただき、文学表現の可能性について知っていただけましたら幸いです。

 

8月7日「ユニークベニューの開発と実践」 ~芸術創作の源泉としての三保松原~ を開催しました。

2017年8月10日

2013年に富士山は、「信仰の対象であり、芸術創作の源泉である」との理由によってユネスコ世界文化遺産に登録され、海をへだてて富士を望む三保松原もまたその構成資産とされました。基礎講座「ユニークベニューの開発と実践」では、三保松原をめぐる文化芸術における地域リソースを見出し、結びつけ、新たな創造に導くことを3部構成の実習によって示しました。
第1部は、朗読と笛演奏のコラボレーションによる『碧眼の天女物語』で、御穂神社の舞殿にて演じられました。原作は1984年に三保在住の遠藤まゆみ氏によって書かれた、フランスの舞踊家エレーヌ・ジュグラリスと能楽『羽衣』そして三保松原をつなぐ美しい物語です。

雅楽奏者中村香奈子氏による古代歌謡東遊(あずまあそび)の笛が奏でられるなか、三保出身で、現在、東京大学の大学院生であり静岡県舞台芸術センターの(2017年度)俳優でもある宮城嶋遥加氏が、白装束に身を包み、物語を演じつつ舞いを交えての朗読が行われました。


第2部は、三保松原の観光駐車場に隣接したインフォーメーションブース「みほナビ」での茶会『あまの川 みほの海』です。清水在住のデザイナーでありアーティストの大滝正明氏による、海岸に漂着した木材を生かした長椅子がしつらえられ、また漂着した竹を加工し漆で仕上げた抹茶茶碗がお道具として使われました。席主は大滝正明氏。亭主には現代アートを生かした茶会で豊富な経験を持つ山本和子氏をお迎えすることができました。つかの間のひととき、観光客に向けた情報ブースとして使われている小さな建物が、三保の恵みを想い語らう静かな茶室に変貌しました。


第3部は「もの かたり/あそび こころ」と題し、茶会と同時開催で開かれた、大滝正明氏の作品展示と中村香奈子氏による笛の演奏です。エレーヌ・ジュグラリスの碑の前で行われた中村氏の演奏には「東遊」発祥の地ということで、東京から2名の楽士もかけつけ素晴らしい演奏が披露されました。作品は大滝正明氏による三保海岸の流木を材とした「お面」の展示です。海岸に流れ着いた流木が、人の手を最小限にとどめた「お面」となって松原の松に飾られる、そんな自然と文化が幾重にも循環しているような展示になりました
なおこの企画は、静岡市より後援を、また御穂神社より協力をいただくことで、実施することができました。

(全ての写真撮影:山口有一)

7月31日  「アート系ワークショップ美術Ⅴ~世界を測る」を実施しました。

2017年8月4日

【美術Ⅴ】
先週に続き、井上明彦先生(京都芸術大学美術学部教授)をファシリテーターにお招きし、アート系ワークショップ「美術Ⅴ ~世界を測る〜」を開催しました。副題は「独自の単位を持つ「尺(モノサシ)をつくり、世界(自己・モノ・空間・時間)を計り直す」です。当日配布されたプリントには、「世界を計り直す」ことで、「既存の測定秩序によって概念化された世界を、もう一度身体の側に引き戻し、規準の流動化・多様化を通して、『別の世界』の可能性をかいま見ることにつながらないだろうか?」とあります。
最初に、「測る」ことの歴史や様々な文明の身体尺の説明があり、また、美術の分野から「測ること」に関わる問題を提起した、マルセル・デュシャンの《三つの停止原器》が紹介されました。
続いて受講者による、「独自の単位を持つ『尺(モノサシ)』を作る」ワークショップが行われました。最後の参加者によるそれぞれの「モノサシ」と「単位」の発表では、その視点のユニークさに感嘆の声があがるなど充実した時間が流れました。
このワークショップによって、私たちの日常や価値観を、新たな視点で見直すことの大切さと喜びを学ぶことができたように思います。

7月24日 その2 「アート系ワークショップ美術Ⅳ~紙媒体のアートブックを制作する」を実施しました。

2017年7月26日

【美術Ⅳ】
アート系ワークショップ「美術Ⅳ~『アートブック』をつくる--」を開催しました。
ファシリテーターは、井上明彦先生(京都芸術大学美術学部教授)です。
画集などの「編集デザイン」ではなく、「本」というメディアや美術についての常識を問いなおし、それらの可能性を押し開く「アートブック」の制作を目指しました。
導入は「アートブック」とは何かについてスライドとプリント、さらに持参したご自身の作例を使っての説明です。そこでは、文字や画像が記される紙面が複数化され、編まれることから、「本」が他のメディアにはない独自性を発揮するということが伝えられました。
次いで、受講者によるアートブックの制作に移ります。印刷製本における通常の「ページ面付け」の説明の後、続いて本ワークショップで制作する「折り本」形式が説明され、材料としてA3上質紙が配布されました。それが、文庫本サイズ8ページもしくは16ページの本になります。
続いて「本」のコンテンツ、すなわち言語的な内容と画像を創り出す活動に移ります。言語的な活動は、ここでは「偶然歌集」を創るというテーマで、講師によって新聞の書評が複数用意され、そこから参加者は言葉をランダムに、あるいは直感的に抜き取り組み合わせることで、短歌もしくは俳句形式の詩を作ります。画像は、講師によって石や木の実や日用品などの画像が多数提示され、参加者は「偶然性」に導かれるように「歌」と画像を配置しました。
そして最後に、全員の「歌集」を、机の上にならべ、相互に手にとり感想を語り合う交流の時間が持たれ、井上先生による締めくくりの言葉をもってワークショップを終了しました。
ほぼ全ての受講者にとって「歌」を詠み、また画像と組み合わせて、オリジナルの「歌集」を作るということは初めての体験だったにもかかわらず、言語的なセンスとビジュアル的な感性が、互いに刺激しあいながら呼び覚まされる瑞々しい時間が流れました。

7月24日その1 「ワークショップの設計と実践~ストフェスのワークショップを企画する」を実施しました

2017年7月25日

今回のワークショップの位置づけは「受講者企画」です。受講者企画とは、静岡大学が取り組んでいる「大学を活用した文化芸術推進事業」で学んで頂いた受講者自らが自身の活動する場で、ワークショップを実践するという取り組みになります。

講師である佐藤剛史氏は本取り組みの平成26年度・受講者であり、ストリート・フェスティバル・イン・シズオカ(通称ストフェス)実行委員会会長でもあります。またアシスタントとして講師を務めた竹田公彦氏は実行委員会副会長(静岡市文化振興財団職員)という立場で登壇しました。

今回のワークショップは両氏の、ストフェスに新しい風を吹き込みたい、という強い思いから始まりました。

前半では、ストフェスの目的、沿革、取り組み事例、ワークショップ部門への参加条件等が紹介され、後半では受講者のストフェスで実施するワークショップのアイデア会議をやりました。

受講者からは、「出会い像 やってみました」、「静岡言語系ネガポジバトル」、「ストフェス イン ウエディング」、「静岡の宝探し」などの案が出ました。発表後、受講者に、わたしならこれに参加してみたい、というアイデに投票してもらい、最終的に、「ストフェス銀河星団」という、会場全体を宇宙空間に見立て(物語編集術による)、約200名の出展者と来場者を結ぶコミュニケーションワークショップ案に決定しました。今後は、佐藤氏を中心に内容の精度を高めていきます。

 

 

7月18日 基礎講座「地域リソースの発掘・連環・創造に向けたワークショップをめぐって」を開催しました。

2017年7月21日

山出淳也氏(NPO法人 BEPPU PROJECT 代表理事/アーティスト)、平川渚氏(美術作家)にお越しいただき、基礎講座「地域リソースの発掘・連環・創造に向けたワークショップをめぐって」を開催しました。講義室には、平川渚氏の毛糸を素材としたインスタレーション作品「地層を編む」が軽やかに浮遊しています。

前半は、山出氏の別府市と大分県を舞台とした活動について、地域の歴史、各種産業、自然環境との関係、さらに教育や福祉まで含めた広がりを紹介していただきました。後半は、場の素材や記憶に鋭い感性を持つ美術家、平川渚氏による自身のアート活動についての紹介があり、その後「地域リソースの発掘・連環・創造」をめぐって、山出氏と平川氏に白井氏(静岡大学教授)が加わった鼎談が行われました。質疑応答の時間では、受講者から活発な質問が投げかけられました。今後、受講者が、地域において文化芸術と社会をつなぐ活動をする上で、多くの示唆が得られたものと思われます。

 

7月10日その2 「文学Ⅱ」のワークショップを開催しました。

2017年7月13日

【文学Ⅱ】
この日2つ目となる、アート系ワークショップ「文学Ⅱ~『折々のうた』を書く、大岡信の仕事を体験する--」を開催しました。
ファシリテーターは、中村ともえ先生(静岡大学教育学領域准教授)です。
前半は、三島市のご出身で、この4月に逝去された大岡信さんの幅広い活動について紹介があり、また朝日新聞に30年弱もの歳月にわたって書き連ねてきた「折々のうた」の特色について解説がありました。次いで、大岡さんの4篇の詩が例示され、皆で声に出して読むことで少しずつ詩になじんでゆきました。
後半は、例示された大岡さんの詩を対象に、受講者が「折々のうた」を執筆するというワークショップを行いました。まず、長い詩の中から2行程度を抽出し、そのポイントを自分の言葉でまず300字程度で表し、さらに180字に圧縮するという内容です。自分の感じたことを簡潔な言葉として表現することの難しさ・奥深さを通して、大岡さんの仕事を追体験するとともに、文章表現における応用力を養うワークショップになりました。

7月10日その1 「情報編集」のワークショップを開催しました。

2017年7月13日

7月10日

活動②実践Ⅰ実務系ワークショップ 「情報編集 ~ アートマネージャーのための情報編集術」

愛知県田原市中央図書館館長、豊田高広さんにお越しいただきました。

豊田さんは、図書館をアートマネージャーのための情報編集の装置として考えたり、アートセンター(芸術支援機関)と位置づけられないかと模索する、全国でも希有な図書館長です。

今回のワークショップでは、「物語編集術」を使った情報編集術の体験と方法の獲得が目的でした。古今東西の「物語のOS」(マザータイプ)を使うことで見立てを駆使し、「アート×図書館(機能)」の可能性を探りました。物語のOSは使い慣れるまでに多少の時間はかかるものの、一般的な企画では味わえないダイナミックな発想を生み出すことが可能となります。

7月3日 ワークショップ 「コミュニケーションⅡ」 を開催しました

2017年7月5日

7月3日

活動②実践Ⅰ言語系ワークショップ 「コミュニケーションⅡ ~ かかわる力、聴く力を観る」  会場:アイセル21・葵生涯学習センター ホール

今年度最初のワークショップになります。ファシリテーターに岩橋由莉さん(表現教育家)をお招きし、コミュニケーションのワークショップを開催しました。

岩橋さんの「頭でわかってても出来ないことをやるワークショップ」は、次から次へと提示されるお題に、言葉と身体全体を駆使して表現し続けました。 『関わる力、聴く力とはなにか』を全身で感じ取ることができたのではないでしょうか。

アートマネージャーの働く現場では、あらゆる立場の人と関わることが、要求されます。そのような状況に置かれた時に、どのような立ち位置でどのように立ち回るかを考えるきっかけや訓練になったと思います。

受講者同士の”距離感”がぐっと縮まった3時間でした。

次週はダブルヘッダーですよ。

実務系ワークショップ 「情報編集 ~ アートマネージャーのための情報編集術」 豊田高広氏(愛知県田原市中央図書館館長)

アート系ワークショップ 「文学Ⅱ ~ 大岡信 折々のうた」 中村ともえ (静岡大学教育学領域准教授)

 

 

 

6月26日 基礎講座「ワートマネジメントにおけるワークショップの位置づけをめぐって」開催しました

2017年6月28日

6月26日(月)

活動①-2「アートマネジメントにおけるワークショップの位置づけをめぐって」

アサダワタル氏(文化活動家・アーティスト)、吉野さつき氏(愛知大学文学部現代文化コースメディア芸術専攻 准教授)においでいただき、ワークショップという言葉の語源から現在それぞれの講師がファシリテートしているワークショップの内容をご紹介いただきました。またワークショプを構成する上で心に留めるべきことや、コーディネートしていく際のコツなど、様々な側面について議論しました。
受講者にとっても、今後開催されるワークショップに、どのような心持ちで参加するのが良いか、他の参加者やその空間に、どのように存在するべきか、などを考えるきっかけになったと思います。

次週は、いよいよワークショップを受講します。

「コミュニケーションⅡ」 ファシリテーターは岩橋由莉氏(表現教育家)です。